企業インタビュー
株式会社日本スペリア社
産業を支える「水」のような存在。はんだのプロが挑む、国境なき組織づくり
日本スペリア社は、スマートフォンから自動車、家電まで、あらゆる電子機器に欠かせない「はんだ」の製造・販売を行うメーカーです。
2006年の欧州RoHS指令(有害物質規制)に先駆け、独自技術の「鉛フリーはんだ」を開発。世界中の大手メーカーに採用されるなど、業界をリードし続けています。
かつては「日本人の新卒採用」をメインとしていた同社。しかし、深刻な採用難と海外拠点の拡大に伴うグローバル化への対応を迫られる中で、高度外国人材の採用を本格化させました。現在は「日本人か外国人か」という垣根を越え、優秀な個人の能力を最大限に引き出す組織へと進化しています。
今回は、総務部部長の宮田竜吾氏に、外国人材採用に踏み切った背景と、実際に現場で起きている変化についてお話を伺いました。

日本スペリア社 宮田竜吾氏
貴社や商品のことについて教えて下さい
宮田氏: 私たちが製造・販売しているのは「はんだ」です。皆さんがお使いのスマートフォン、パソコン、テレビ、エアコンなどの家電から自動車に至るまで、電気が通っているあらゆる製品の中にある「電子回路基板」と「電子部品」を接合するための材料です。
はんだは、金属を溶かして熱を加えて使う合金で、私たちの生活を支える目に見えない基盤となっています。

棒はんだ
「はんだ」は、どのような製品や場面で使われているのでしょうか?
宮田氏: 通電しているものは、ほぼ全てといっていいほど「はんだ」が使われています。接着剤としての役割はもちろん、神経のように情報を伝達する経路、血管のように電気を通す経路、さらには骨組みのような構造体の役割まで、多岐にわたる用途があります。
特に2006年の欧州RoHS指令(有害物質規制)以降、当社が開発した「鉛(なまり)を含まない鉛フリーはんだ」は、環境負荷が低く信頼性が高いことから、世界中の大手家電メーカーなどで広く採用されています。

線入りはんだ
弊社(株式会社オリジネーター)の外国人材紹介サービス「リュウカツ」を利用する前の外国人採用はどのような状況でしたか?
宮田氏: 15〜20年ほど前には留学生を採用していた時期があり、当時採用したメンバーが現在もインドネシアや上海の拠点で幹部として活躍しています。しかし、当時は文化や考え方の違いで摩擦が起きたこともあり、しばらくは採用をストップしていました。
近年は日本人の新卒採用をメインとしていましたが、深刻な「超・売り手市場」の影響もあり、内定辞退が相次ぐなど採用活動に限界を感じていたのが正直なところです。
リュウカツから紹介された人材を採用した決め手は何でしたか?
宮田氏: 私たちが求めていたのは、現場の作業員ではなく、営業や経理、技術といった基幹部門で活躍できる「高度人材」でした。
リュウカツさんからの紹介メールで、マレーシア出身の非常に優秀な理系人材の情報が届いたことがきっかけです。実際に面接をしてみると、日本語能力はもちろん、日本人の学生と遜色ない、あるいはそれ以上に意欲的でしっかりと勉強をされている姿勢に感銘を受け、採用を決めました。
外国人材の採用後、社内にはどのような変化がありましたか?
宮田氏: 当初、社内からは「言葉は通じるのか」といった不安の声もありました。しかし、トルコ出身の経理スタッフやベトナム出身の営業スタッフが実際に働き始めると、その優秀さと真面目な仕事ぶりで評価が一変しました。
今では部門全体が「入ってもらって本当に助かった」という雰囲気に包まれています。「外国人だから」という先入観が消え、一人の優秀な仲間として冗談を言い合いながら切磋琢磨する環境へと変化しました。
弊社の外国人材紹介サービスで、特に印象に残っていることを教えてください
宮田氏: 担当の須藤さんが、非常にきめ細かくフォローしてくださる点です。単に人材を紹介して終わりではなく、採用に至るまでの背景や、入社後の活躍まで親身になって考えてくださるので、非常に安心してお願いができています。
また、当社のような中小企業のニーズ(高度な専門性を持つ人材)を的確に捉えた紹介をいただける点が非常にありがたいです。
弊社の外国人材紹介サービスは、どのような企業におすすめですか?
宮田氏: 大手・中小問わず、海外展開をされている企業や、マーケティング・技術部門で優秀な人材を求めている企業には特におすすめです。
「外国人を採用するのはハードルが高い」と感じている中小企業も多いかもしれませんが、オリジネーターさんのような専門的な知見を持つパートナーの力を借りることで、そのハードルはぐっと下がります。特にムスリム対応など、文化的な配慮が必要な場合のアドバイスも心強いはずです。
今後の外国人材採用について、どのような構想をお持ちですか?
宮田氏: 「外国人だから」と特別視して採用するのではなく、日本人と全く分け隔てなく、「能力のある良い人材であれば積極的に採用する」という方針です。
日本人の学生でも家庭の事情で退職することはあります。「外国人はすぐ帰国してしまうのでは?」という偏見を捨てて、フラットに個人の能力を見極めていきたいですね。今後も当社の需要にマッチする優秀な方がいれば、時期を問わず通年採用のような形でお迎えしたいと考えています。