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【プレスリリース】<外国人材の活躍推進に向けたグローバル企業の取り組み>海外展開に注力する【清水建設】土木事業 人事担当・外国籍社員インタビュー

<外国人材の活躍推進に向けた、グローバル企業の取り組み>               海外展開に注力する【清水建設】土木事業 人事担当・外国籍社員インタビュー

外部の専任メンターだからこそ引き出せる、外国籍社員の本音

理系外国人留学生の人材紹介を強みとし、外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ®』を運営する株式会社オリジネーター(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:長谷部 裕樹)は、外国人留学生の日本における採用動向等を伝えるレポート「リュウカツニュース」を不定期に発行しています。
企業のグローバル化やダイバーシティ(多様性)により、優秀な外国人留学生を採用する日本企業が増えている一方で、受入れ後の活用に悩む企業も多く見受けられます。そこで、「リュウカツニュース」Vol.11では、『リュウカツ®』が提供する「ビジネス日本語研修」と「外部メンター制度」を導入し、外国人材の活躍推進に力を入れている企業の事例として、海外の大規模プロジェクトを数多く手がけるスーパーゼネコン、清水建設株式会社の人事担当者と外国籍社員の方のインタビューの内容を9月15日、HPに公開いたします。

【インタビュー要点】

●海外売上比率を高めるため、国内大学の外国人留学生を積極的に採用
2030年までに海外売上比率25%を実現するため、国籍や価値観など多様な人材の採用を進め、強い組織づくりに注力。一定の日本語能力がある国内大学の外国人留学生も積極的に採用。また、通年採用を取り入れ、採用時期も多様化させている。

●慣れない敬語と専門用語に戸惑う、外国籍社員
グローバル化を進める一方、実際の業務は日本語でのやりとりが多く、コミュニケーションにずれが生じることも。日常会話は問題なくても、ビジネスシーンでは慣れない敬語や専門用語に戸惑う外国籍社員もいる。特に新入社員は、話す相手がほとんど目上の人のため、敬語を使う頻度が高く、また会議に出席しても専門用語ばかりで理解できないことがある。

●ビジネス日本語研修と外部メンター制度を導入し、外国人材の活躍推進を加速
外国人材の活躍推進を目的に2021年4月より「リュウカツ®」の「ビジネス日本語研修」と「外部メンター制度」を導入し、コミュニケーションの課題に対応。実際の業務に役立っていると受講生から好評。

●外部の専任メンターだからこそ引き出せる、外国籍社員の本音
社内で吸い上げきれない外国籍社員たちの悩みも、外部の専任メンターだからこそ引き出せることも。本人の同意を得た上で人事担当者に共有するケースもあり、個人の能力や文化の違いにともなう様々なギャップや課題の解決に繋がっている。外国籍社員にとっても、外部メンターの存在は良い影響を与えている。
【清水建設株式会社】日本の建築技術を世界に向けて発信し続ける、日本のスーパーゼネコン。現在、アジアやアフリカなど、海外展開に注力し、2030年までに海外売上比率25%を実現できる人材として、積極的に外国人留学生採用に取り組んでいる。

 

 

 

 

『リュウカツ®』ビジネス日本語研修
・週2回(50分/1回、10ヵ月程度)、オンラインでプライベートレッスンを実施。
・新入社員は必須(業務として受講)。入社2年目以降は任意で受講 

『リュウカツ®』外部メンター制度
・新入社員は1ヵ月に1回(1時間程度)、入社2年目・3年目は3ヵ月に1回、オンライン面談を実施。
・入社3年目までは必須(業務として受講)。4年目以降は任意で受講。

 

インタビュー①【人事担当者】

 

土木総本部総務部 人事グループ 明崎雄大 氏
■海外売上比率を高めるため、国内大学の外国人留学生を積極的に採用

―外国人材を採用する理由を教えてください。
当社では、海外の売上比率を高めていくことを長期ビジョンに掲げています。そのためには、国籍や価値観など多様な人材の採用を進め、より強い組織をつくっていくことが重要になります。
部署にもよりますが、日本語でのコミュニケーションが必要な業務が多いため、国内大学の外国人留学生のように一定の日本語能力がある方を積極的に採用しています。また、2022年4月から新卒一括採用を見直し、通年採用を取り入れています。優秀な人材を取りこぼさないよう、採用時期も多様化しています。

■エージェントを活用し、外国人求職者を確保
―外国人材の採用に関して、課題はありますか?
採用に関しては、母集団を作りにくいという課題があります。以前はリクルーター制度を設け、学校ごとにリクルーターを決めていましたが、どうしても日本人学生に偏ってしまいます。2018年より、外国人留学生専門の就活エージェント「リュウカツ®」の採用支援のもと、外国人留学生の母集団を拡大することで、一定数の採用ができるようになりました。
■「ビジネス日本語研修」「外部メンター制度」を導入し、コミュニケーションの課題に対応
―外国人材の受入れ後に関して、課題はありますか?

実際の建設現場では日本語でのコミュニケーションが多く、人によっては日本語力の不足により、コミュニケーションにずれが生じることがあります。そこで、外国人材の活躍推進を目的に、2021年4月より「リュウカツ®」の「ビジネス日本語研修」と「外部メンター制度」を導入し、今年で2年目になります。

■外部の専任メンターだからこそ引き出せる、外国籍社員の本音
―「ビジネス日本語研修」「外部メンター制度」のメリットは?

これまで当社では、外国人内定者を対象とした日本語研修を実施していましたが、入社後の日本語研修は特に設けていませんでした。「リュウカツ®」の「ビジネス日本語研修」を導入してからは、特に「書く」と「話す」スキルがレベルアップしたと、受講生から好評です。
メンター制度については、上司との1on1や、先輩社員が教育担当者として指導する仕組みがあり、業務内容に関する指導者は社内に置いていますが、個人の能力や文化の違いにともなう様々なギャップや課題を解決していくために、「外部メンター制度」を導入しました。我々が吸い上げきれない本人たちの悩みを、外部メンターが引き出してくれます。本人の同意を得た上で人事担当者に共有してもらうこともあり、外国籍社員の本音をフィードバックしてもらえる貴重な機会になっています。

■今後は新卒以外の外国籍社員にも対象者を拡大
―今後の外国人材の活躍推進施策について、教えてください。

キャリア採用で入社した外国籍の方がいるのですが、日本語でのコミュニケーションに自信がなかったようで、本人から「ビジネス日本語研修」に参加したいという希望がありました。今後もキャリア採用で外国籍の方が入る可能性も十分にありますので、対象者を広げていきたいと考えています。

■外国籍社員の強みや専門性を活かし、事業領域を拡大
―今後、外国籍社員に期待することは何でしょうか?

外国籍社員の皆さんには、海外プロジェクトにおいて現地で活躍していくことを期待しています。ただし、全員が海外で活躍したいと思っているわけではないので、その人の強みや専門性を活かし、当社で活躍できる場を見つけてほしいです。母国に帰って貢献したい方、国にかかわらずグローバルに活躍したい方、そして、日本で働きたい方。それぞれのキャリアを支援し、その結果、事業領域の拡大に貢献していただければと思います。

インタビュー②【外国籍社員】

 

[2021年4月入社]

土木技術本部 グローバルプロジェクト部 クーリー・ラルフ氏(レバノン・男性)

ドバイの超高層ビルの耐震設計の技術を目の当たりにしたことがきっかけで、日本の大学院で土木工学を専攻し、耐震設計を学ぶ。技術力の高い日本企業で耐震設計に携わる仕事をする夢を持ち、清水建設に入社。

[2022年4月入社]
土木技術本部 設計部 范 舒(ハン・ジョ)氏(中国・女性)
故郷の雲南省は山が多く、曲がりくねった山道ばかりだったが、近年トンネルや橋がかけられ、生活の利便性が向上したことで、土木に関心を持つように。日本の大学で学部4年間と大学院2年間、土木工学を専攻。6年間日本で土木関連の知識を習得したことを活かすため、日本で就職活動を行い、清水建設に入社。
■海外の大規模プロジェクトを数多く手がける、スーパーゼネコンの魅力
―現在の仕事内容を教えてください。

クーリー氏:私が所属する土木技術本部グローバルプロジェクト部は、2019年4月にできた新しい部署です。入社2年目の私は現在、海外案件を担当し、地下鉄などの設計をして現場に図面を送っています。設計はほとんど日本の本社で行い、海外の現場と毎日やりとりをしています。清水建設で働く魅力は、グローバルで仕事ができることです。海外の大規模プロジェクトに携わる機会があるので、とてもやりがいがあります。
范(ハン)氏:今年の4月に入社し、最近、設計業務に携わるようになりました。打合せ資料の作成や、お客様からの問合せに対して説明することもあります。スーパーゼネコンということもあり、大規模な構造物を受注することが多く、自分が学生時代に夢見ていた「こういうものを作りたい!」というものに実際に仕事でかかわることができ、嬉しいです。また海外プロジェクトにも興味があり、海外に市場を広げる企業の姿勢も魅力的です。
■日本語の専門用語や敬語に戸惑いも
―日本語やビジネス習慣の違いなど、実際に日本の企業で働いて苦労したことはありますか?
クーリー氏:
大学の授業は英語だったので、日本語の専門用語などが分からず、入社当時は会議に出席してもほとんど理解できませんでした。
范(ハン)氏:ビジネスシーンでは、改まった日本語を使う場面が多く、日常会話との違いを感じます。私は新入社員なので、話す相手はほとんど目上の方です。敬語を使う頻度が大学の時より増え、慣れるのに時間がかかりました。ビジネス習慣についても、上座の位置や名刺交換のマナーなど覚えることが多く、大変でした。
■「ビジネス日本語研修」「外部メンター制度」を受け、実際の業務に変化が
―「ビジネス日本語研修」「外部メンター制度」を受けて良かったことは?
クーリー氏:
文章力に自信がなかったので、「ビジネス日本語研修」でビジネスメールの書き方を練習して、実際の業務で役に立っています。「外部メンター制度」は、自分の仕事について定期的に振り返りができる点が良いです。また、入社当初は社内の誰に相談したらよいか分からなかったので、メンターの方に相談できて助かりました。メンターは同じ方がずっと担当してくれるため、気軽にコミュニケーションがとれます。
范(ハン)氏:「ビジネス日本語研修」は、敬語の使い方とともに、日本で働く上でのビジネスマナーも学べ、とても役に立っています。「外部メンター制度」は、メンターの方が女性なので、同性だからこそ分かってもらえることもあります。また、面談の時に来月までの目標を立てるので、目標を持って仕事ができるようになりました。外部にメンターがいることで、社内では言いにくいことも話せ、ストレス緩和になっています。
■日本の企業で働く外国籍社員の強みを活かし、活躍の場を広げたい
―これからの仕事で不安に感じていること、期待していることを教えてください。
クーリー氏:
現在、内勤の設計の仕事をしていますが、12月に異動し、建設現場に出ます。職人の方とのコミュニケーションがうまくいくか不安ですが、現場経験を通して、施工関連などの知識の幅を広げていきたいです。今後、当社ではグローバル化にともない海外の大型案件が増えてくると思いますが、海外の設計標準・基準を知っていることは、外国籍の設計者の強みだと思っています。
范(ハン)氏:現在は本社で仕事をしているので、ほとんど本社の人とだけかかわっていますが、これから現場に出ると、職人や業者の方など社外の人とのやりとりが増えてくるので、スムーズにコミュニケーションがとれるか不安に思っています。ただ、現場は土木の最前線なので、毎日少しずつ土木構造物が出来上がっていくのを自分の目で確認できることを想像すると、すごくワクワクしてきます。国内・海外の現場を複数経験して、最終的には、土木技術本部の設計部に戻って仕事ができたら嬉しいなと思っています。

【外国人採用・活躍支援の現場から】

株式会社オリジネーター 取締役 専務執行役員 工藤尚美

企業のグローバル化や多様性により、優秀な外国人材の採用が広がっていますが、その一方で、コミュニケーションのずれなどが原因で、早期離職してしまうケースもあります。企業側は受け入れ体制を整備し、外国人材が長く働きたいと思える職場環境をつくることが大切です。近年は、外国人材の受け入れ後の定着と活躍に関するお問合せも増え、『リュウカツ®』の日本語研修や活躍支援サービスのニーズも高まっています。

『リュウカツ®』のサービスについて

■ビジネス日本語研修 https://ryugakusei.com/company/jptraining/
100社以上の受託実績から、企業のニーズと受講者レベルに応じ、多様な研修スタイルと学習内容を提案。日本語でのコミュニケーションを重視したトレーニングが好評。
■外部メンター制度 https://ryugakusei.com/company/diversity/
外国人対応経験が豊富な専任メンターが1on1で悩みごとをヒアリング&アドバイス。外国籍社員採用後の定着・活躍を細やかに支援し、全社員が力を発揮できる環境づくりをサポート。
■採用支援 https://ryugakusei.com/company/
理系を中心とした多様な優秀層が多く登録する「リュウカツ®」の中から、外国人留学生専門のコンサルタントが最適な人材を紹介。また合同説明会や個社説明会など採用に直結する各種イベントも実施。

 

会社概要

株式会社オリジネーター(https://originator.co.jp/
[代表者] 代表取締役 長谷部 裕樹  [設立] 2001年12月  [資本金] 1,000万円
[所在地] 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 monparte北参道6階
[主な事業内容] 外国人材採用支援事業『リュウカツ®』https://www.ryugakusei.com/
[事業許可] 有料職業紹介事業許可番号(13-ユ-300900) 労働者派遣事業許可番号(派13-302460)

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