J.D.さん
- インタビュー日
- 2015年8月26日
- 国籍
- アメリカ
- 入社
- 化学メーカー入社
- 就活開始時期
- 2014年9月
- ポジション
- 総合職
- 学校・専攻
- 早稲田大学大学院国際政治研究科
計画的に就職活動を進めました
就職活動を始めたのは卒業の1年前でした。これまでの日本での経験を将来に活かし、日本語力を高めながら高いレベルの仕事をしたいと考え、日本での就職を意識しました。
まず就職をサポートする会社で開催する基礎的な就活セミナーや合同説明会に参加しました。冬には2日間、メーカーでのインターンシップを経験しました。インターンシップはビジネスアイデアを企画・発表したり、社員と交流したりする内容で仕事の理解を深めることもできて、良い経験でした。
また、周りの友達や学校の先輩の知り合いに相談したり、業界研究や自己分析をしたりし、3月から本格的に合同説明会に参加しました。5月から個別の会社説明会、エントリーシート(ES)の提出、面接と進みました。エントリーした会社は40社ぐらい、面接をしたのは15〜20社ぐらい、最終面接は5社ぐらいで、最終的に2社から内定をもらい就活を終了しました。
就活成功のポイント
日本企業の採用活動は海外と違い、慎重に長く行われます。書類提出してから面接を受けるまでや、最初の面接から最後の面接まで何回も行われることについて、最初は理解できませんでした。例えるなら、日本企業の採用活動では結婚相手のようにパーフェクトマッチングを求めます。
就活で一番難しかったのはエントリーシート(ES)です。PRできるように正確な日本語で書くこと、また自分の性格、ユニークさが伝わるように書くことが難しかったです。外国人はESを書くだけでも、日本人の3倍くらい時間がかかります。
面接ではいつも自己PRや志望動機を聞かれましたが、面接の経験が増えるにつれて、緊張せず、自信をもって言えるようになりました。
OB・OG訪問は大事だと思います。会社からや、SNSで日本に長く滞在している知り合いに紹介してもらい、OB・OG訪問を行いました。自分が持つ会社のイメージと実際が合っているかを確認できますし、志望動機に書けば意欲が伝わり、合格する確率が高まると思います。私は7月ごろに行いましたが、もっと早くしておけばよかったと思います。
最初の段階では広く会社に接し、最後の段階で絞っていくことも大事だと思います。私の場合は、自分のしたい仕事か、一緒に働く人や会社の雰囲気などを会社を選ぶ核と考え、会社を絞って集中的に活動しました。
リュウカツから企業を紹介してもらい、いくつかの説明会に参加しました。説明会に参加すると、知らない企業のことをよく理解することができ、視点が広がります。また、母国語である英語で対応してもらったことが良かったです。
入社する会社では、ヘルスケア事業のマーケットリサーチをする予定です。私の研究テーマとも合っているし、3年前からこの会社がヘルスケア事業を始めまして、去年にはアメリカに子会社もできましたので楽しみです。将来的にはアメリカだけでなく、そのほかのアジア地域で駐在し仕事をするチャンスを期待しています。
日本の就職活動は長いですが、いろんな夢や目標を持っている人に出会えて勉強になるし、そうしたなかで自分も変わり、成長していくことができました。長い就活の間に3回波があると思って、1回目がダメでも2回目がある、と頑張って続ければ、結果が出ると思います。