先輩インタビュー

INTERVIEW

P.P.さん

  • インタビュー日
    2016年3月28日
  • 国籍
    タイ
  • 入社
    精密機械メーカー入社
  • 就活開始時期
    2015年6月
  • ポジション
    技術職
  • 学校・専攻
    金沢大学大学院自然システム専攻

日本で働くことを決めた理由

大学3年生のときに金沢大学でインターンシップができるチャンスを得て、日本に初めて来ました。日本は食べ物もおいしいし、観光スポットもたくさんあって、住みやすいですね。大学院に進学するときに金沢大学の先生から声をかけてもらい、もう一度日本に住みたいと考え、留学を決意しました。高校のときにアメリカへ留学したことがありますが、ナノテクノロジーの分野では日本が進んでいるので、海外の大学院に行くなら日本に行きたいと思っていました。両親は「やりたいならやったらいいよ」と応援してくれましたし、奨学金をもらうこともできました。

いろんな日本人に出会い、日本人の考え方を面白いと思っています。タイ人にとってまだまだわからないことがありますし、働かないとわからないこともたくさんあると思います。タイより日本で就職するほうが難しいですが、私はチャレンジをすることが好きですから、そのチャンスだと思って、挑戦することにしました。

就職活動の最初のころ、ジョブフェアに参加しましたが、参加しただけで何もしていませんでした。実際にエントリーシートや履歴書を書いて企業に応募し始めたのは6月ごろです。でも日本語力が不足していて伝えたいことをうまく伝えられないし、就職に関する日本人の考え方もよく理解してから書く必要を感じました。

全部で20社にエントリーし、面接に進んだのは8社〜10社ぐらいで、最終面接をしたのは2社です。9月ごろにある企業から内定をもらいましたが、あまり自分の研究と関係がなく辞退しました。

就活の成功ポイント

就職活動で一番大変だったのは日本語です。丁寧語にはあまり自信がありません。面接では準備した文章をそのまま読むのではなく、自然に会話したいと思っていましたが、なかなかうまくできませんでした。

就職活動がうまくできるようになった成功のポイントは2つありました。1つ目は、話すペースをゆっくりにすることです。リュウカツの須藤さんにも、学校の先生にも指摘されたのですが、質問を聞かれてすぐに答えるより、一呼吸置いてからゆっくり話したほうが印象が良いことを知りました。人から指摘されるまで私が早く話していることを気づきませんでした。それからは毎日の生活で意識するようにしました。ゆっくり話すと、考える時間もあるので質問にうまく答えられると思います。

2つ目は結果をあまり期待しないことです。日本人の反応はわかりにくいですから、私がうまく話せたと感じても合格できないことがたくさんありました。気持ちをコントロールするために、結果に期待し過ぎないように気を付けました。

面接を受けるときは金沢から東京へ移動するときに夜行バスを使いました。朝に東京に到着して、すぐに企業の面接受けなければならず大変でした。地方に住んでいるとジョブフェアにもあまり参加できないですが、インターネットで情報収集をして、諦めないようにしました。

会社ですること

入社する企業は、ワイヤボンディングの分野で強い技術を持つ精密機械メーカーです。私はすべてのプロセスに関わることが好きですから、プロセス・エンジニアの職種に応募し、採用されました。この企業はタイにも工場がありますので、タイに帰ったときも働けることが良いと思っています。でも、その前に長く日本で働きたいと思っています。わからないことを知ることができるようになった時がタイに帰る時かもしれませんが、いつになるでしょうね。

後輩留学生へのアドバイス

本気で日本で就職したいなら、どこに住んでも一生懸命頑張ればできると思います。地方に住んでいても、自分で選んだのですから仕方ないです。やりたいという気持ちを強く持って諦めないでください。

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