先輩インタビュー

INTERVIEW

A.Z.さん

  • インタビュー日
    2016年7月13日
  • 国籍
    マレーシア
  • 入社
    半導体メーカー入社
  • 就活開始時期
    2015年12月
  • ポジション
    研究開発
  • 学校・専攻
    室蘭工業大学大学大学院 電気・電子

日本留学と、日本で働きたい理由

マレーシアには日本のブランドの電気製品や車がたくさんありました。将来、エンジニアになりたいと考え、高校卒業するときに日本に留学するプログラムを選びました。この留学プログラムでは、私が初めての北海道に行く学生となりました。マレーシアとまったく違う場所で生活することは将来、どんな場所でも働けるようになるための準備になると思い、チャレンジすることにしました。

北海道の冬は寒く、とてもびっくりしましたが、見たことがない風景が広がり、きれいでした。スノーボードも楽しみました。最初は友達がいなく大変でしたが、積極的にいろんな人に話しかけることで、少しずつ友達ができるようになりました。今は北海道を選んで良かったと思っています。

大学院1年生のとき先輩に「日本の企業で働いてみたい」と相談したら、インターンシップのことを教えてもらいました。ある大手メーカーで2週間インターンシップを行ったとき、社員の人は皆、朝8時に来て、打ち合わせをし、何か問題があったらまた打ち合わせをするというような働き方をしていることを知りました。日本では問題を一緒に解決するためチームで働きます。そのような働き方は私の性格に合っているので、日本で働きたい気持ちがますます強くなりました。

就職活動のこと

12月にSPIの勉強を始めましたが、とても難しくてなかなか進みませんでした。そうしているうちに2月になり、大学に企業が集まり就職説明会がありました。200社ぐらい来てどの企業を選んだらいいかわからないので、先輩が就職した企業を中心に、企業のことを調べ始めました。企業を選ぶとき重視したことは研究内容と社風です。将来、長く働きたいと考えていますので、自分に合うかどうかよく調べました。また、先輩社員と話すことで社風を理解できました。

3回ぐらい東京に行き、1〜2週間、友達の家に滞在しながら就職活動をしました。一度の滞在で説明会や面接をできるだけ多く受けられるようスケジュールを工夫しました。東京から新潟や大阪の企業にも行きましたし、リュウカツの就活対策セミナーにも参加しました。

リュウカツのセミナーで役立ったアドバイスは、企業説明会で質問をすることの重要性と、面接官にしたら良い質問のことです。質問をすると企業にPRできるし、その企業のことをより理解できるようになります。

履歴書を書くときは、研究の内容が間違えて企業の人に伝わらないよう注意し、先輩にアドバイスをお願いしました。3月から説明会に行き始め、15社ぐらいエントリーしました。そのうち面接に行ったのは8社です。最終面接に行ったのは4社です。

入社することになった半導体メーカーでは、2回の面接を受けました。1次面接では社員の方は話しやすい雰囲気でしたし、私の日本語を一生懸命理解してくれましたので、リラックスして面接を受けることができましたが、最終面接では社長がいらして、やはり緊張しました。他社と比べてなぜこの企業が良いのかについて一生懸命説明しました。日本とマレーシアの学生の違いについての質問があったとき、私の答を面白いと思っていただき、そこからリラックスして話すことができました。6月に無事に内定をいただき、様々な点で私の希望に合っていましたので入社を決め、就職活動を終えました。入社する企業でも、私は初めてのマレーシア人社員となります。少しプレッシャーはありますが頑張りたいです。

入社後のお仕事についてと後輩へのメッセージ

私の仕事は研究開発です。入社する企業は、日本のほかにアメリカ、台湾、中国、インドに拠点があります。2、3年後には海外に出張に行くこともあります。英語、日本語を活かして、社内のエンジニアたちと一緒に良い製品を開発したいです。

後輩の留学生に伝えたいことは、あきらめない精神を持つことです。私のお友達のなかには、試験に合格できないとき、落ち込んで就活をあきらめてしまう人もいましたが、私は1つ目の企業から内定をもらうことができなくても当たり前と考えました。1つ目が合格できなくても、まだ時間はあるので「じゃあ次!」と考えるようにしました。

日本企業に就職するなら日本語力をアピールしたほうが良いと思います。小論文のテストを受けたことがありました。書くとき、日本語か英語どちらかを選ぶことができましたが、私は日本語を選びました。留学生ならば英語ができるのは当たり前だからです。同時に試験を受けた私の友達は英語を選び、合格することができませんでした。そのことが理由か分かりませんが、できるだけ日本語で書くことで日本語力だけでなく、モチベーションもアピールできます。日本人は頑張る人が好きですから効果的だと思います。

PAGE TOP