先輩インタビュー

INTERVIEW

Z.C.さん

やってみないとわからない

日本で就職したいと考えましたが、中国で3年半の仕事経験がある私は、新卒採用が主流の日本でどう就活をしたら良いのか分かりませんでした。そこで3、4社くらい留学生の就職サポートをする企業に相談しましたところ、「やってみないと分かりません」と言われました。

まずキーワードで企業検索をし、仕事内容や諸条件でさらに絞って、エントリーをしました。合同企業説明会は、じっくり自分をPRする時間がなく意味がないのではないかと思いましたが、結果的に自己PRに慣れることができました。

5月から本格的に就活を始め、全部で15社にエントリーして、そのうち半分程度の企業の面接を受けました。最終的に3社から最終面接の案内を頂き、6月末に第一志望企業から内定を受け取って就活を終えることができました。

大変だったこと

面接でうまく話せたのに合格できなかった時、そして結果を待っている時がつらかったですね。日本の面接では、良い感触を得たと思っても合格できないことがあり、期待するとショックが大きいです。私は、年齢の点が心配だったので企業の担当者とお話しする機会があれば確認しましたが、「大丈夫」と言われても合格できず、難しいと感じました。

そこで、戦略的に考え動くようにしました。メーカー、人材系、コンサル、IT、専門商社、金融と幅広い業界を受験してみて、自分の仕事経験や年齢に企業がどう反応するか、選考が進むかを試しました。するとメーカーや歴史が長い企業では選考に合格しにくいことが分かりましたので、受験しなくなりました。ITやコンサル、ベンチャー企業は選考が進みましたので注力しました。

実際に企業選びをしながら、自分が大切にしていることが明確になります。今回入社する企業以外に経営系のコンサルで安定性や知名度が高い企業も受けていました。でも選考を受けながら、社員の方々の魅力が高く、海外にチャレンジするチャンスが大きい企業に魅力を感じるようになりました。

中途採用と新卒採用 どちらでチャレンジするか

母国で働いた経験をどう活かすか。このことは、同じ立場の留学生にとって共通の悩みだと思います。私が年齢30歳でもゼロからスタートすることにこだわったのは、自分の実力を試したかった、そして同じ業界で仕事を続け成長が止まることに不安だったためです。新卒で入社しても、これまでの経験が無駄になるというわけではありません。私は中国政府と関わる仕事経験を持っていますので、すぐではなくても企業が中国に進出したい時、役立てることが強みでした。30歳で新卒にチャレンジすることは普通ためらいますが、自分は違う方向に行ってみたかった。もしかしたら、うまくいくんじゃないかと思ったのです。やはり「やってみないとわからない」という言葉は大きなヒントだったんだなと思います。

リュウカツの最終面接特訓を受けて

最終面接前日に、コンサルタントの須藤さんに個人特訓を行ってもらいました。親身に相談にのってくれることの心強さだけでなく、企業が求める話し方や企業についてのヒントをもらえたため助かりました。もらったアドバイスを消化し、まとめ直し、当日にもう一度、学校の先生に見てもらってから最終面接に行きました。実際、最終面接はとても楽しく45分があっという間に過ぎました。楽しすぎて逆に心配しましたが、無事に合格できました。

仕事経験がある留学生へのメッセージ

本当にやりたいことは何かを自分で考え、整理すること。試行錯誤でやってみること。ひたすらやるだけでなく、ヒントを見つけ次のステップに活かす作戦を実行する必要があります。自分の強み、志向を認識しながら企業にアプローチすることが大事です。

年齢のことを心配するなら企業の担当者にさらっと質問をしてみて、反応を見ることをお勧めします。心配していることを正面から聞くって意外とできませんが、必ずヒントが見えてくるので大事なことです。

もちろんうまくいかないこともあるでしょう。前の仕事経験や企業のネームバリューにもよりますので、すぐに仕事が見つかる人もいれば、そうでない人もいます。新卒採用にチャレンジをしてうまくいかなければ中途採用のシーズンにチャレンジすれば良いのです。2回チャンスがあると思って焦らないことが大事です。不安なときは目先のことしか見えなくなりますが、もう少し先まで俯瞰する。コンサルの仕事を経験した影響ですね。

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