先輩インタビュー

INTERVIEW

S.Y.さん

  • インタビュー日
    2018年8月29日
  • 国籍
    韓国
  • 入社
    IT企業入社
  • ポジション
    システムエンジニア
  • 学校・専攻
    慶應義塾大学法学部卒業

私は法律を学んでいましたが、就職したのはIT企業です。まったく違う分野と思われるかもしれませんが、どちらも決まったルールのなかで物事を考えることが共通しています。卒業をしたあとの就職活動でしたので、いまはインターンとして働き、来年4月から正式に入社します。

日本に留学した理由

韓国から日本に来たのは、大学進学のときです。その前にも日本に旅行で訪れていました。私のおばあさんは日韓のハーフでしたので、日本について話を聞いていましたし、実際に来てみて、自分の「ホーム」のような気持ちがありました。日本と韓国は近い距離ですが、違うことがいろいろあるなと興味を持ち、韓国の大学を目指していましたが、途中で日本留学へ進路変更をしました。日本へ留学した決断を後悔したことは、これまで一度もありません。
日本の大学に入学後、兵役のために韓国に戻り、2年後に復学したときには、友達はみな就活をしていました。私はロースクールに行くつもりでした。でも、法律の専門家を一生の仕事にするかどうか、実は迷っていました。なぜなら法律家として人と交渉をする、説得することは自分の性格にあっていないのではないかと思っていたからです。それでも家族の期待もあり、まずロースクールを第一目標にして、やれるだけやってみようと一生懸命勉強しました。

就職活動への道へ

ロースクールへの入学がうまくいかず、大学卒業後に就職活動を始めました。まず大学のキャリアセンターに行って、ビザの手続きと、リュウカツを教えてもらいました。すでに4月中旬となり、就職活動シーズンが始まっていましたので焦りました。興味がない会社も含めて20~30社くらいエントリーしました。面接も10社くらい受けましたが、一次面接から後に進みませんでした。どうしてなのか、よく分かりませんでした。
リュウカツと面談した時、「あなたには表情がない。優秀そうだけど、よくわからない」と言われました。それまでの私は正直、笑顔が苦手でした。人から言われて、はじめて自分が人にどう見られているのか知り、良い印象を与えるための練習をしました。

入社する企業について

入社が決まった企業は、自動車関連のシステムを開発するIT企業です。私は自動車が好きで、そして文系専攻でもシステムエンジニアとして受験できたので、この企業は自分にあっていたと思います。でも一番良かったのは、一緒に働きたいと思える人々に会えたことでした。面接では、面接らしくない話もたくさんありました。そのような話のなかで、性格判断のテスト結果を見て、「あなたは、プログラマーの適性はあるけど、協調性がないでしょうね。チームワークの数値も低いです」と、自分についてあまりにもストレートに言われ、びっくりしました。
でも、このように自分のことを理解し、真剣に向き合ってくれた人々と一緒に働きたいと思いました。8月末に内定をいただき、入社することにしました。自分の欠点に向き合い、あきらめず就職活動を続けたことは、本当に良かったと思います。これから始まる仕事について楽しみな気持ちの反面、不安な気持ちもありますが、できるだけ早く即戦力になれるように、もっと勉強します。自動車にとても興味ありますので、業界について知っていることも多いです。将来は、自分で企画を作り、プロジェクトを導くようになれるような存在になりたいです。

後輩留学生へのアドバイス

まず、何かアクションを起こすことが大事です。就職活動は情報が多すぎて、どうしたら良いか最初はとまどいます。そのときに一人だけで考えず、あちこちに相談することが大事だと思います。周りから助言をもらえるようにすることは、本当は怖いことでもあります。でも、このようにすることで、私はリュウカツにすごく助けてもらい、自分が気づかなかったことに気づき、克服して結果を出すことができました。皆さんにも、同じように自分と向き合いながら、就職活動を進めてほしいです。きっと成長できる経験になります。

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