【プレスリリース】理系留学生アンケート 第3回 理系外国人留学生の会社選びとキャリアプラン
【アンケート結果】第3回 理系外国人留学生の会社選びとキャリアプラン
コロナ禍で企業選びや希望勤続年数が安定志向に。「1社で10年以上」(34.0%)が1位、「勤務地にこだわらない」はコロナ禍以降増加し、5割に迫る
- 調査概要
調査名 :『第3回 理系外国人留学生の会社選びとキャリアプランに関するアンケート』
対象者 :当社が運営する、外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ®』登録者
調査方法:インターネット調査(日本語と英語で調査)
調査期間:2021年11月 有効回答数: 285名
調査目的:当社は、2006年より企業向けの外国人材採用支援・留学生を中心とした外国人材就職支援事業を開始。特に、理系外国人留学生の採用支援を強みとしています。本アンケートは、理系外国人留学生の実態を調査することで正確なニーズを把握するとともに、業界データとして活用していただくことを目的に実施しております。
- アンケート結果のポイント
● Q3.「勤務地にこだわらない」はコロナ禍以降、年々増え続け、5割に迫る勢い
勤務地へのこだわりを聞くと、「都市部が良い」が調査開始の2019年から減り続け、初めて5割を切りました(48.1%、19年比11.8減)。その一方で「勤務地にこだわらない」は2019年から増え続け、5割に迫る勢いとなり(45.3%、19年比12.6pt増)、その差は2.8%まで縮まりました。コロナの影響を受けて、勤務地にこだわらない層が増えたと考えられます。
● Q5.Q8. コロナ禍で、企業選びや希望勤務年数に変化が。安定志向が強まる
就職企業を選ぶ際に重視する点は、「職場環境や社風が合う」の割合が年々上昇し、1位に(44.6%、19年比16.5pt増)。昨年1位だった「給与水準が高い」は年々減少し、2位(37.5%)となり、順位が逆転しました。「企業の知名度・ブランドイメージ」(25.6%)、「福利厚生が充実している」(23.2%)、「業績が安定している」(22.8%)も微増ですが、年々増え続けています。
また、日本の企業に就職した場合、1社で何年働きたいか聞いたところ、「10年以上」(34.0%)が最多で、コロナ前の2019年と比較すると6.4pt増。コロナ禍で安定志向が強まっていることがうかがえます。
● Q11. コロナ禍の就活で意識していることは、「早めの情報収集」が6割超に
コロナ禍の就活で意識していることは、「早めの情報収集」が最も多く、6割超(63.2%)となりました。コロナの影響から就職に対する不安感が強まり、早めに動き出している様子がうかがえます。
● Q13.Q14.Q15. 理系外国人留学生の9割近くが、インターン参加希望
オンライン就活のデメリット1位「職場の雰囲気がわかりにくい」をインターンで期待
コロナ禍でオンライン就活が急速に広まりましたが、そのデメリットとして、「職場の雰囲気がわかりにくい」(63.9%)が1位に。企業のインターンシップについて聞くと、約4割(38.6%)が「ぜひ参加したい」と回答。「興味のある企業があれば参加したい」(48.4%)と合わせると、9割近く(87.0%)になりました。インターンシップで期待することは、「職業体験を通じて、仕事内容を理解すること」(71.7%)、「職場の雰囲気や企業の社風を知ること」(57.2%)が上位にあがり、インターンシップを通じて、仕事内容や職場の雰囲気・社風などを知りたいと思う理系外国人留学生が多いことがわかりました。
- 【回答者の属性】 『リュウカツ®』登録者の特長である、高学歴で日本語レベルが高い理系留学生が多数
※ 出身地域に含まれる国
・東アジア(中国,韓国,台湾,中国香港,モンゴル,その他)
・東南アジア(インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,その他)
・南アジア(インド,ネパール,スリランカ,バングラデシュ,パキスタン,その他)
・ヨーロッパ・ロシア(イギリス,ドイツ,フランス,スペイン,ロシア,北欧,その他)
・北アメリカ・南アメリカ(アメリカ,カナダ,メキシコ,ブラジル,その他)
・アフリカ(エジプト,エチオピア,その他)
・オセアニア(オーストラリア,ニュージーランド,その他)
Q1.就職したい業種は?(単一回答)
「IT・情報通信」が調査開始の2019年から3年連続一番人気の業種に。年々割合が上昇し、2021年は30.2%と初めて3割を超えました。2位の「エネルギー・資源・素材」は2020年から割合が高くなり、2021年も16.8%と引き続き人気の高い業種となりました。一方、「電機・精密」はコロナ前の2019年では2位でしたが、2021年は8.8%と9.6pt減少しました。
Q2.就きたい職種は?(単一回答)
「研究開発」(35.4%)が3年連続トップとなりました。回答者の属性を見ると、大学院生の割合が6割超(62.1%)であることも理由の1つと考えられます。
Q3.勤務地にこだわりはありますか?(単一回答)
「都市部が良い」はコロナ前の2019年から年々減少し、初めて5割を切りました(48.1%、19年比11.8pt減)。その一方で、「勤務地にこだわらない」は2019年から年々増加し、5割に迫る勢いです(45.3%、19年比12.6pt増)。「都市部が良い」(48.1%)と「勤務地にこだわらない」(45.3%)の差は、2.8%まで縮まりました。
新型コロナウイルスの影響を受けて、東京などの大都市での勤務にこだわらない層が増えたと考えられます。
Q4.日本企業に就職する魅力は?(複数回答)
「雇用が安定している」(51.9%)、「自分の専門分野が活かせる」(51.6%)、「スキルが伸ばせる」(50.2%)がほぼ同数で上位に。大幅に割合が増えたのは「自分の専門分野が活かせる」(51.6%、前年比17.9pt増)、「スキルが伸ばせる」(50.2%、前年比14.2pt増)、「技術力の高い企業が多い」(45.6%、前年比10.2pt増)でした。一方、昨年2位だった「給料が高い」は6.1pt減の40.7%で5位でした。
Q5.就職企業を選ぶ際に、重視する点は?(3つまで選択可)
「職場環境や社風が合う」の割合が年々上昇し、1位に(44.6%、19年比16.5pt増)。昨年1位だった「給与水準が高い」は年々減少し、2位(37.5%)となり、順位が逆転しました。微増ですが、「企業の知名度・ブランドイメージ」(25.6%)、「福利厚生が充実している」(23.2%)、「業績が安定している」(22.8%)も年々増え、コロナ禍で安定志向が強まっている様子がうかがえます。増加の割合で見ると、「教育・研修制度が充実している」(17.9%)は昨年から10.8ptアップしました。
Q6.日本人に比べて、外国人であることの強みは何だと思いますか?(複数回答)
「母国と日本それぞれの文化・慣習を理解している」(74.4%)、「グローバルな視野を持っている」(64.6%)が上位に。企業は外国人材を受入れることで、事業の発展に繋がることが期待できます。
Q7.日本で就職するにあたって、不安なことはありますか?(複数回答)
「外国人だと昇給・昇進できない」(63.5%)の割合が年々上昇し、初めて6割を超えました。2位の「敬語など日本語に自信がない」(49.1%)も約半数となりましたが、1位と14.4%も差があったことから、多くの理系外国人留学生が日本での就職にあたり、昇給・昇進などのキャリアパスについて不安を抱いていることがわかりました。
Q8.日本の企業に就職した場合、1社で何年ぐらい働きたいですか?(単一回答)
最も多かったのは「10年以上」(34.0%)で、コロナ前の2019年と比較すると6.4ptもアップしました。新型コロナウイルスによる経済情勢から、理系外国人留学生も安定志向を求めていることがうかがえます。
Q9.日本の企業に就職した場合、どのようなキャリアプランを考えていますか?(単一回答)
「機会があったら転職したい」の割合は増加傾向で、約3割(26.0%)になりましたが、全体としては「1つの企業でできるだけ長く勤めたい」が4割超(44.6%)と高い状態が続いています。
<新型コロナウイルスが就活に与える影響について>
Q10.新型コロナウイルスの感染拡大を受け、就活で影響が大きかったことは?(複数回答)
コロナ禍2年目の2021年は「企業の人事・面接担当者と会えず、会社の雰囲気がわからない」が前年比8.4pt増の40.4%となり、最も影響が大きかったことがわかりました。一方、感染拡大が始まった2020年で最も多かった「就活イベントや面接が中断・延期となった」は20.2pt減の32.3%でした。
Q11.コロナ禍で就活をするにあたり、特に意識していることは?(複数回答)
「早めの情報収集」が最も多く、6割超(63.2%)となりました。新型コロナウイルスの影響から就職に対する不安感が強まり、早めに動き出している様子がうかがえます。
Q12.オンライン就活のメリットは何だと思いますか?(複数回答)
「移動時間がかからず、スケジュール調整がしやすい」が7割超(72.6%)となり、多くの理系外国人留学生がメリットに感じていることがわかりました。
Q13.オンライン就活のデメリットは何だと思いますか?(複数回答)
「職場の雰囲気がわかりにくい」(63.9%)が2位と23.2%もの差をつけて、トップに。Q10で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、就活で影響が大きかったこととして「企業の人事・面接担当者と会えず、会社の雰囲気がわからない」(40.4%)が最多だったことからも、オンライン就活の課題が浮き彫りになりました。また画面越しだと「相手の表情がわかりにくい」(40.7%)や「日本語が聞き取りにくい・話しにくい」(36.1%)が約4割となり、オンラインでのコミュニケーションに苦戦している様子もうかがえます。
Q14.企業のインターンシップに参加したいと思いますか?(単一回答)
約4割(38.6%)が「ぜひ参加したい」と意欲的な結果に。「興味のある企業があれば参加したい」(48.4%)と合わせると、9割近く(87.0%)の理系外国人留学生が、企業のインターンシップに参加したいと思っていることがわかりました。
(Q14で「ぜひ参加したい」「興味のある企業があれば参加したい」「まだわからない」と回答した方)
Q15.インターンシップに参加する場合、何を期待しますか?(複数回答)
「職業体験を通じて、仕事内容を理解すること」が7割超(71.7%)と最も多く、次いで「職場の雰囲気や企業の社風を知ること」が約6割(57.2%)となりました。Q5で、就職企業を選ぶ際に重視する点を聞いたところ、「職場環境や社風が合う」(44.6%)が1位だったことからも、コロナ禍でリアルなイベントが減り、企業との接点が減っている中で、インターンシップを通じて、職場の雰囲気や社風を知ることに期待している様子がうかがえます。
(Q14で「あまり参加したくない」「参加したくない」「まだわからない」と回答した方)
Q16.インターンシップに参加したくない理由は?(複数回答)
「忙しくて時間がとれないから」が約4割(37.8%)で、「どの企業に参加したらよいかわからないから」も2割超(21.6%)だったことがわかりました。
Q17.コロナ禍の就活で最も役に立った情報は?(複数回答)
「リュウカツ等の就職情報サイト」(64.9%)が前年比12ptアップし、最も多い結果となりました。求人情報やインターンシップ、説明会、合同就活イベントなど、効率よく情報収集できる就職情報サイトを活用していることがうかがえます。また、「通っている大学、専門学校、日本語学校等」(56.1%)も前年比14ptアップし、2位に。割合の増加で見ると、「企業のHP」(33.3%)も前年比13.4ptアップし、直接企業のHPを見ている留学生が増えていることもわかりました。
※アンケート結果のニュースリリースは、下記よりダウンロードいただけます。
https://prtimes.jp/a/?f=d45936-20211210-e713a9b6c9c7b58354c546d3532cce9b.pdf
- (ご参考)直近のニュースリリース・ニュースレター
https://ryugakusei.com/news/5892/
リュウカツニュースVol.8(2021年10月22日)
<2022 年卒> 理系外国人留学生採用トレンド ~コロナ禍で留学生が激減、理系人材の争奪戦が加速~
https://ryugakusei.com/news/5480/
リュウカツニュースVol.7(2021年9月9日)
コロナ禍2年目で外国人採用に変化?!コミュニケーションの課題感から採用基準見直しの動き
https://ryugakusei.com/news/4980/
ニュースリリース(2021年7月2日)
【日本で働く外国人社員アンケート】(理系・文系編)理系は文系に比べ、専門性や技術力の向上に、日本で働くメリットを感じている
- 株式会社オリジネーター (https://originator.co.jp/)
2006年より企業向けの外国人材採用支援・留学生を中心とした外国人材就職支援事業を開始。外国人留学生就職情報サイト『リュウカツ®』は、理系外国人留学生の採用支援を強みとしており、外国人留学生・教育機関(主に大学)・企業の人事担当者の三者と連携を取りながら、外国人採用トータルサービスを提供しています。
[代表者] 代表取締役 長谷部 裕樹 [設立] 2001年12月 [資本金] 1,000万円
[所在地] 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 monparte北参道6階
[主な事業内容] 外国人材採用支援事業『リュウカツ®』 https://www.ryugakusei.com/
[事業許可] 有料職業紹介事業許可番号(13-ユ-300900) 一般労働者派遣事業許可番号(般13-ユ-302460)