P.P.さん

日本で働くことを決めた理由

大学3年生のときに金沢大学でインターンシップができるチャンスを得て、日本に初めて来ました。日本は食べ物もおいしいし、観光スポットもたくさんあって、住みやすいですね。大学院に進学するときに金沢大学の先生から声をかけてもらい、もう一度日本に住みたいと考え、留学を決意しました。高校のときにアメリカへ留学したことがありますが、ナノテクノロジーの分野では日本が進んでいるので、海外の大学院に行くなら日本に行きたいと思っていました。両親は「やりたいならやったらいいよ」と応援してくれましたし、奨学金をもらうこともできました。

いろんな日本人に出会い、日本人の考え方を面白いと思っています。タイ人にとってまだまだわからないことがありますし、働かないとわからないこともたくさんあると思います。タイより日本で就職するほうが難しいですが、私はチャレンジをすることが好きですから、そのチャンスだと思って、挑戦することにしました。

就職活動の最初のころ、ジョブフェアに参加しましたが、参加しただけで何もしていませんでした。実際にエントリーシートや履歴書を書いて企業に応募し始めたのは6月ごろです。でも日本語力が不足していて伝えたいことをうまく伝えられないし、就職に関する日本人の考え方もよく理解してから書く必要を感じました。

全部で20社にエントリーし、面接に進んだのは8社〜10社ぐらいで、最終面接をしたのは2社です。9月ごろにある企業から内定をもらいましたが、あまり自分の研究と関係がなく辞退しました。

就活の成功ポイント

就職活動で一番大変だったのは日本語です。丁寧語にはあまり自信がありません。面接では準備した文章をそのまま読むのではなく、自然に会話したいと思っていましたが、なかなかうまくできませんでした。

就職活動がうまくできるようになった成功のポイントは2つありました。1つ目は、話すペースをゆっくりにすることです。リュウカツの須藤さんにも、学校の先生にも指摘されたのですが、質問を聞かれてすぐに答えるより、一呼吸置いてからゆっくり話したほうが印象が良いことを知りました。人から指摘されるまで私が早く話していることを気づきませんでした。それからは毎日の生活で意識するようにしました。ゆっくり話すと、考える時間もあるので質問にうまく答えられると思います。

2つ目は結果をあまり期待しないことです。日本人の反応はわかりにくいですから、私がうまく話せたと感じても合格できないことがたくさんありました。気持ちをコントロールするために、結果に期待し過ぎないように気を付けました。

面接を受けるときは金沢から東京へ移動するときに夜行バスを使いました。朝に東京に到着して、すぐに企業の面接受けなければならず大変でした。地方に住んでいるとジョブフェアにもあまり参加できないですが、インターネットで情報収集をして、諦めないようにしました。

会社ですること

入社する企業は、ワイヤボンディングの分野で強い技術を持つ精密機械メーカーです。私はすべてのプロセスに関わることが好きですから、プロセス・エンジニアの職種に応募し、採用されました。この企業はタイにも工場がありますので、タイに帰ったときも働けることが良いと思っています。でも、その前に長く日本で働きたいと思っています。わからないことを知ることができるようになった時がタイに帰る時かもしれませんが、いつになるでしょうね。

後輩留学生へのアドバイス

本気で日本で就職したいなら、どこに住んでも一生懸命頑張ればできると思います。地方に住んでいても、自分で選んだのですから仕方ないです。やりたいという気持ちを強く持って諦めないでください。

B.D.さん

日本に就職した理由

ロシアのモスクワで大学を卒業し8年間、2つの企業で働きました。高校のときから興味があった日本に旅行をしたとき、なにか大きな出来事があったわけではありませんが、日本に対して暖かい気持ちを持ちました。日本にずっと住みたいと考え、留学を決めました。そして日本で暮らすうち、自分の国のように感じるようになりました。

最初の1年間、日本語の勉強を一生懸命しました。そして、目的であったN1を取得できてから就職活動を始めました。通った日本語学校には就職サポートクラスがあり、履歴書の志望動機の書き方や、自己分析の方法、面接の練習をすることができました。

リュウカツに相談して安心できました

学校の先生からリュウカツを紹介してもらい、コンサルタントと面談をしました。就職活動に対して不安な気持ちを持っていましたが、リュウカツはフレンドリーな雰囲気があり、安心できました。そして企業の紹介をしてもらい、最初の面接に進みました。

週に1回ずつ、全部で3回の面接がありました。コンサルタントの松井さんが面接の準備を手伝ってくださいました。その練習でたくさんのことを学ぶことができ、うまく準備ができました。

1回目の面接ではとても緊張しましたが、準備した質問が出たので答えられました。2回目の面接では専門的な質問が多かったので、それほど緊張しませんでした。面接を重ねるうちにこの企業への志望の気持ちが高まりました。最後の面接は一番難しかったですが、どうしても合格したいと思い、頑張りました。

入社を決めた理由

1社目で希望する企業からオファーを頂けたのは驚きですが、私がこれまで仕事の経験があり、やりたい技術が使われていたことや、面接官やオフィスの様子から良い印象を受けたため、入社することに決めました。これからプログラミングの開発の仕事をする予定です。

この企業は中国、アメリカ、シンガポール、インドネシアなどでグローバル対応をしています。日本人と同じ内容の仕事をしますが、外国に行くときや交渉をするときは外国人として役に立てるかもしれませんね。ずっと長く働きたいので自分が納得するようなキャリアを一つずつ築いていけたら良いですね。

後輩留学生へのメッセージ

就職したいなら、今すぐ就職活動を始めたほうが良いです。私は始めるまで迷いましたが、やってみたら出来ました。皆さんには、迷わずにまず始めてほしいです。

あと、面接のために嘘や大げさなことを言うより、等身大の自分を伝えたほうが良いと思います。嘘や大げさなことを言って入社できても、最終的に良い気持ちになりませんし、企業に迷惑をかけてしまうかもしれません。私は、自分のできることをきちんと伝えようと思いながら就職活動をしていました。日本の企業は仕事が未経験でも、相性や意欲を重視するので、自信を持って企業に自分を伝えてほしいと思います。

N.M.さん

日本に来たときは電車の乗り方に苦労しました

ベトナムで4年間、電気設計する会社で働き、その後、ベトナムで日本語を6か月、勉強してから留学しました。留学した当初、生活で一番大変だったのは電車に乗ることでした。電車がたくさんあり、日本語だけで表示されていて、どの電車に乗ったら良いかわかりません。日本語学校でも周りの学生より日本語力が低いと思い、いつも心配でした。

アルバイトで日本語をたくさん使うことで、日本語を上達させるよう頑張りました。居酒屋のキッチンで働く予定でしたが、話す練習が必要なのでドリンクを作るホールの仕事をさせてもらいました。この仕事で日本語を話す練習ができたのが良かったですね。その後、企業でインターンシップを経験したことで早く働きたいと考え、就職活動を始めました。

リュウカツから紹介してもらった企業に入社

外国人として就職活動をすることは大変でした。ハローワークに行って、仕事のファイルを見て、自分ができそうな仕事を探しました。また、ハローワークのジョブフェアで知った電子機械開発企業の面接を受けましたが、うまく行きませんでした。その時、ちょうどコンサルタントの関口さんから仕事を紹介してもらったのが、入社することになった会社です。

それまでグループ面接を受けた経験がありましたが、面接で何を話したら良いかわからず、うまくできませんでした。関口さんに面接の練習をしてもらい、少しずつ話ができるようになりました。特に日本人の考え方を説明してもらったことが良かったです。本番の面接ではとても緊張してすぐに言葉が出てこないことがありますので、練習が大事ですね。

全部で3回の面接を受けました。最後は社長や役員の方々との面接でした。日本の企業との面接では細かい部分まで注意する必要があります。面接の答え方に正解はないと思いますが、最終的に合格をいただけ、安心しました。企業との相性が良かったのか、性格を評価してもらえたのかもしれません。他の会社からも面接の連絡をもらいましたが、この会社から内定を頂きましたので就活を終えました。

入社してからのこと

入社する企業ではITシステムを作っていて、近い将来にベトナムに進出する予定があります。この会社は初めて外国人を採用するので、責任が重いのではないかと思います。でも、もう一人ベトナム留学生が一緒に入社します。優しい仲間なのでこの点は安心です。

入社したらプログラミングでソフトを開発する仕事をしますが、私は大学でITを勉強したわけではないので、この点は少し不安です。今は入社までにITのプログラミングの本を読んで勉強しています。ベトナム語で読むのではなく、日本語で読んで勉強したほうが仕事に早く慣れるので、頑張って日本語で読んでいます。1回読み終わりましたが、あと2,3回読んでもっと勉強しようと思います。

後輩の留学生へのメッセージ

私と同じように大学ではなく、日本語学校や専門学校に通っている人留学生もいると思います。私も、日本の大学を卒業したわけではなく、日本語も上手ではなかったので心配でしたが、やりたいことを調べ、頑張りました。就職活動は大変ですが、早く始めたほうが良いです。一生懸命勉強すればきっと就職できると思います。失敗も勉強になりますから難しくても、まずやってみてほしいと思います。

Y.W.さん

日本に留学したきっかけ

大学3年生のとき、中国の日本料理店でアルバイトし、日本人の仕事に対する真面目さ、他人に対する親切さを知り、今よりも日本人の情報がすくない時代でしたのでびっくりしました。チャンスがあったら日本に行きたいと思いましたので大学卒業後、英語教師として2年間働きお金をためて留学しました。

日本語学校でとても大事なことを教わりました

日本語学校で日本語以外に教わったことが就職活動で役に立ちました。それは「日本で生活するなら悪いことがあったら、まず謝ってから事情を説明することが大事」ということです。

電車が遅延し、学校に遅れたとき、自分の原因でなくても、まず謝ることを教わりました。なぜ遅れたか、相手の人が知らないので、まずは謝って相手の気持ちに配慮してから説明するためです。謝り方も「すみません」より「もうしわけありません」と言ったほうが良い印象を伝えられる、ということも教わりました。

私たち留学生にとって、悪くないのに謝ることは不思議なことで、最初は理解できませんでした。それでも先生は、相手の気持ちに配慮する大事さを繰り返し教えてくれました。日本語学校を卒業した後、このことが大事なことであると理解できるようになり、教わったことに感謝しました。首都大学に研究生として在籍し日本の建築文化を学びながら、就職活動を始めました。

リュウカツで希望する仕事を見つけすぐに応募しました

就職活動で4つくらい就職サイトに登録しましたがたくさんメールが来て、一つひとつをくわしく見ることができませんでした。そのなかで、リュウカツで見つけたホテルの電話オペレーターの仕事は、希望に合うので興味を持ち、応募したところ選考が進みました。

コンサルタントの松井さんからお仕事についてのくわしい説明を聞き、履歴書や面接の準備をしました。また松井さんと模擬面接をすることで日本企業の面接の雰囲気を経験できましたし、本番の面接よりも難しい質問を松井さんが出してくれたので、仕事のことを深く考える準備ができましたね。

実は応募してから内定を得るまで、リュウカツとしか連絡しないくらい、順調に選考が進みました。そして1社に応募し、面接1回で内定をもらいました。本当は2回面接を受ける予定でしたが、専務が1回目に出席してくださり、私のことを気に入ってくださったので2回目の面接が不要になりました。日本で初めて面接を受け、すぐに内定をもらったので日本人の友達からびっくりされました。運も良かったし、準備をしっかり行ったことも良かったのでしょうね。

就活の成功ポイント

留学生は日本語力をあげることと真面目さを大事にしてください。日本語学校に通っていたときは良い成績でしたが大学院に進学したら日本語力が全然足りないと気づきました。多くの人と接触するほど不足を感じます。日本にいる中国人だけと付き合わないで、多くの日本人と話し、社会に溶け込む真面目さを大事にすれば仕事でも生活でも役立ちます。まず日本人の考え方を受け入れ、実践することを心がけていたため他の留学生より日本人の考え方や仕事の仕方をよく理解していたことが良かったと企業の方からも評価いただきました。

これからのお仕事について

今は訪日外国人が増えていますから、将来的に会社内で外国人専門のグループを作る予定だそうです。私が最初のメンバーになりますので、少しプレッシャーがあります。仕事の仕方をはやく先輩方から学びたいです。

私が中国人観光客のガイドのアルバイトをしたとき、中国人の団体に周りの日本人が困った表情をしたことがあり、気になりました。

一方で、日本の仕事では細かい確認が必要なことも多く「必要ではないのでは。効率が良くないのでは。」と思うことがたまにあります。

両方の文化に良いところがあります。両方のことを理解する立場として自分が頑張らないといけませんね。

C.L.さん

日本で働くことを決めた理由

中国の大学で出会った、日本人の先生や、日本企業で働く社会人の考え方や仕事の仕方を知って、自分もこのような人になりたいと思ったからです。

日本人は、コミュニケーションをするとき伝えたいことを言葉ではっきり言いませんが、相手の気持ちを思いやります。また、日本の企業ではチームワークや情報共有を大事にし、組織のメンバーみんなで頑張ります。こうした考え方は自分に合っていると思いました。

日本に来て時計販売のアルバイトをしていたとき、小さなことで注意されたことがありました。その時、何故いけないのかよく分かりませんでしたが「郷に入っては郷に従え」という言葉の通り、慣れるように努めました。この経験で、日本人は仕事において、ルールを決めたら守ることを学びました。そして、小さなことでも努力を積み重ねたから日本がモノづくりを発展させたのではないかと思うようになりました。海外と日本を比較したとき、良い部分、良くない部分はそれぞれあります。でも、全体的に考え、私にとっては日本の仕事や生活の仕方が良いと思っています。

志望業界の選び方で苦労しました

就職活動を始めたのは、卒業する半年前の2015年3月からです。最初に自己分析をしました。自分史を作り、学校のキャリアセンターに見てもらいながら、強みや書類や面接で使えそうなエピソードを書き出しました。志望業界はITを中心にして活動を始めました。

全部で50社ぐらいエントリーをし、20〜30社ぐらいと面接をしました。7社と最終面接を受けましたが、去年の10月までで全て落ちました。最終面接を落ち続けるととてもつらい気持ちになります。

面接を受けたIT企業から「IT企業に入社するために準備したことがありますか」と聞かれたとき、技術の勉強をしたことがなかったので自分の強みをPRできないと感じました。そして志望業界が自分に合っていないのではないかと思い、なぜITを志望しているのかもう一度よく考えました。すると、私はスピード感があること、新しいことを学べることを志望の軸にしていることが分かり、IT業界ではなくても良いのだと思うようになりました。

中国が消費市場に転換し、日本にインバウンド需要の流れがあります。ITよりもモノのほうが日本の強みであり、自分も母国と関わりながら強みを発揮して仕事ができる、好奇心が強い性格を活かせると考えて、販売を志望するようになりました。最終的にホテル、人材派遣、販売など4つの企業から内定を頂きましたが、スポーツ用品の販売大手の企業に入社することに決めました。

この企業との出会いはご縁ですね。最初は強い興味はありませんでしたが、よく考えたら私は中学校からスポーツをしていたし、説明会に行って社風が自分に合うし、出会った社員の方々のようになりたいと強く思いました。この企業は海外進出を強化していますし、経験や実績を積めば自分にもチャンスがあります。また、先輩の留学生がいること、上場していることも安心です。これまでアルバイトでは、外国人として日本人には気づきにくいことを提案してきましたが、これからは売り場を改善したり、良い製品を提供する力になり、売上を増やす達成感を味わいたいです。

実は、他の紹介サービス会社も利用しましたが、リュウカツから紹介してもらった企業が、他の会社から紹介してもらった企業よりも、仕事内容や条件の点で魅力がありました。この企業を紹介してもらえ感謝しています。

後輩留学生へのメッセージ

私は就職活動を1年間続けました。先が見えず、諦めようか、帰国しようかという気持ちになることもありました。それでも、動き続けていればチャンスが出てくると信じることが大事だと思います。皆さんも諦めず、最後まで頑張ってほしいです。

また、自分がやりたいことではなく、いままで何を経験してきて、何ができるかという自分の強みをよく考えてください。自分の強みを求める企業とのマッチングが就職活動では重要です。

M.A.さん

技術の理解を通して日本の社会を知りたい

日本に来たのは4年前です。日本の文化や、発音がスペイン語に似ている日本語があったことから、子供のころから日本に興味がありました。来た当初は大変でしたが、面白いこともたくさんありましたね。ずっと来たかった国だから夢をかなえているという実感があり、頑張りました。日本語学校に1年半通ったあと、法政大学大学院に入学しました。

私は、日本の技術がどうしてそのように発展したかということを考えながら、日本の社会を理解しようとしています。たとえば、なぜ日本の電車は時間通りに運行されているのか。きちんとやるというという日本人の人柄が根底にあるのだと思います。東京の街を歩いたり、建物やお寺を見たりして、スペースのあり方、建物の組み方などの日本の技術を理解しながら、同時に日本社会を知ろうとしています。

スペインの大学でプロダクト開発や分析などの工学を専攻し、法政大学ではシステムデザイン、電子工学を勉強しました。日本の技術について子供のころから学びたかったので、日本が強みとする精密機械メーカーに就職できて本当に良かったです。

就職活動の大変だったこと

大学院2年生が始まったころから就職活動を始めました。マイナビやリクナビに登録して、エントリーシートを出していました。リクナビで応募しても「当社は外国人を募集していません」と言われると、国籍が違うという理由で断られることをとても残念に思いました。

全部で5、6社にエントリーシートを提出し、3社の面接を受けました。応募の数は多くないですが、一つひとつを丁寧に準備し、分析してのぞんだつもりです。それでも、インターンシップに参加し、工場見学もした企業から内定をもらえず、とてもがっかりしました。秋になると周りのクラスメートが大体、内定が決まり、さらに焦りました。その時、友達からリュウカツを紹介してもらい、連絡しました。

リュウカツで助けてもらったこと

リュウカツのコンサルタントの関口さんに会ってからすぐに企業をいくつか推薦してもらいました。関口さんはどの企業が私に合うかの意見もくれました。また、企業とのやり取りもしてくれ、面接まで進むことができました。面接で聞かれる可能性が高い質問についてどういう言葉を使ったらよいか、一緒に考えてくれましたし、ビジネスのマナーについても教えてくれました。

関口さんは、いままでで一番、就職活動を手伝ってくれた人だと思います。メールにすぐに返答をくれ、最後まで応援してくれましたから、大切にしてもらっているという印象を持ちました。

入社して学びたいこと、将来やりたいこと

入社する会社は、ビザの専門家がサポートしてくれるので安心です。まだ配属先は決まっていませんが、プロダクトの設計や分析をすることになるのではないかと思います。最初の3か月は研修を工場で受けて、その後、オフィスで働くことになります。この会社では、小さなカメラやスマホなどの端末機器のプラスチックを開発します。将来は端末や、セグウェイなど、人が身近に使う、移動できる機器を開発したいと思います。学部で学んだこと、日本で学んだことをあわせて、これから努力します。

後輩の留学生の皆さんは、これからの就職活動でうまくいかないときでも、あまり落ち込まず、リュウカツのような留学生の就職サービスを利用して、内定まで頑張ってほしいと思います。

X.L.さん

一番大変な部署で働きたい

2009年10月に来日し、翌年の4月から東北大学大学院に入学しました。来年の春に大学院を卒業し、大阪に本社がある専門商社に入社します。先日、入社予定の企業の内定式に行きましたが、新入社員が15名集まりましたが、外国人は私ひとりでした。

商社を選んだのは人間力を活かして仕事をし、成長していきたいからです。企業から配属の希望を聞かれたとき、お客様や上司に怒られ、つらい環境であれば自分がより成長することができると思い、「一番つらい、ストレスが強い部署を希望します」と伝えました。若いときはつらい環境で必死に仕事をし、しっかり覚えたら、海外のいろんな国で働くことにも挑戦したいです。

インターンシップやOB訪問も経験

就職活動の前の年には、IT企業や商社でインターンシップを行いました。就活を始めた最初の頃は、金融に応募しましたが、やりたいことがよく分かっておらず、うまくいきませんでした。説明会に参加したのは10社ぐらい、エントリーシートを提出し、面接を受けたのは18社ぐらいです。

リュウカツの曹さんに企業の紹介や面接の練習をしてもらいました。それまで一人で面接の練習をしていたので、プロのコンサルタントに指導してもらい、とても自信がつきました。

他の業種の企業も受験しましたが、インターンシップで商社が自分に合っていると思いましたので、OB訪問や説明会に積極的に参加して、イメージを作りました。

商社の仕事の魅力は、ひとつのモノにいろんなストーリーがあり、その裏側を知ることができることです。たとえば、あるプラスチックのお弁当箱をみたとき、ブラジルの工場で作られ、日本に来ることになったというモノの流れのなかに様々なストーリーが生まれています。小さくても一つのモノの流れを知ることで、世界を知ることができると思います。商社は、メーカーと違って、限定された商品だけでなく、戦略的に様々な商品を主体的、柔軟的にお客様に提案できることも魅力だと思います。

就活成功のポイント

商社に入社したい学生は競争率が高いので、筆記試験やSPIの準備をしっかりする必要があります。私は、テキストを買って短期集中的に頑張って勉強しました。SPIはあまり得意ではありませんでした。

また、どんな質問を聞かれるかは、企業によってさまざまです。大手の商社では面接官が多くいて、型通りの質問が多いですが、私が入社した企業は「いらいらしたときはどうしますか」など変わった質問が多かったです。企業はありのままの学生の姿を知りたいと言いますが、準備しないでありのままで行っても失敗します。OB訪問などをしてできるだけ事前に情報を入手するほうが良いと思います。

日本の型にはまった就活のやり方は外国人留学生にとって難しく、私も最初は不満がありました。でも、希望した商社の選考に落ちて挫折した経験から学んだのは、不満は準備をしていない学生の勝手な言い分だと思うようになりました。企業には多くの学生が応募します。限られた時間のなかで企業がすべての学生と話をすることは不可能です。それであれば、決められたルールのなかで、いかに自分のパフォーマンスを上げられるかと考えることが重要だと思います。準備をしっかりしておけば面接に進むことができます。気持ちを前向きにして、高いレベルを目指してください。

Z.M.さん

最後のチャンスで内定

実は、最終面接に何度か落ちて、もう就職活動をやめようと思っていたんです。夏休みに帰国するための航空券も買ったあと、リュウカツから留学生を採用する企業の紹介をしてもらい「チャレンジしますか」と聞かれました。本当に迷いましたが、最後のチャンスだと思って受験し、内定をもらうことができました。あのとき決断したことが結果につながり、それまでの苦労を思い出し、本当にうれしかったです。

日本に留学するときも、2011年3月に出発する予定のときに東日本大震災が起こり、留学が延期になったことがありました。その時も、「もう留学できないのではないか」と思いましたが、信じて待ち、留学することができました。

志望動機をうまく伝えるために大事なこと

日本で働こうと思ったのは、徳島大学3年生になったときです。せっかく今まで日本で勉強したことを日本の企業で応用したい、自分の国に戻ったら活用できないかもしれないと思ったからです。

最初は、留学生対象の合同説明会に行きました。企業のホームページを見て、どんな人材を求めているのか、留学生は採用するか、マレーシアにもオフィスがあるかを調べました。

そして、10社ぐらい履歴書を提出しましたが、多くの企業で落ちました。3社の面接に進み、2社は最終面接まで行きましたが落ちました。最終面接で落ちるととても気持ちが落ち込みます。だから、もう就活をやめようかと思っていました。

リュウカツの松井さんから企業の紹介を受け、書類の書き方や面接の受け方を教わりました。面接の練習では、企業がどんな人を求めているかをよく説明してもらったことが助かりました。それまで最終面接で落ちた企業については、どんな人を求めているか具体的に理解できていなくて、説得力がある志望動機を言えなかったのだと思います。松井さんに教えてもらってからは、企業にうまく志望動機を伝えることができるようになりました。また、自分ひとりで面接の練習していたときは予測しなかった質問の練習をできたことも役立ちました。

入社までの間、日本のビジネスマナーの勉強をし、入社後も丁寧な研修を受けられるので安心しています。日本で働いたあとは、海外でも働けるチャンスがあります。アメリカかシンガポールで働きたいと伝えました。

将来の仕事について

学生時代の間に、アルバイトをしたり、日本人と会話をしたりして、日本語力を上げる努力をすることが大事です。また、会社によっては、筆記試験やSPIを受ける必要があります。私はこのことを知らず、とても苦労しました。早めに調べて準備を始めたほうが良いです。SPIのなかでも数学の問題はまだ解きやすいですが、日本語の問題は本当に難しいです。英語版もありますので、留学生は英語版で受けられると良いです。

また、興味を持っている会社がどんな人を求めているかを調べたほうが良いです。企業のホームページで募集要項や企業の経営理念を見て調べてください。

最後に、本当に日本で働きたいなら、何ヶ月かかっても諦めないで続ければ、必ず成果が出ます。失敗も勉強になります。「ありがたい」という言葉は、漢字で「有り難い」と書きます。困ったときでも、「有り難い」と感謝して頑張れば、必ず成功します。

C.Y.さん

2020年のオリンピックに向けて

私は大学で情報システムを勉強しましたので、最初はホテルマンになろうと思っていませんでした。でも日本のホテルで素晴らしいサービスを受けた経験をきっかけに、日本の質の高いサービスに興味を持ち、ホテルの専門学校に入学しました。

いま、日本には多くの外国人観光客が来ていて、2020年の東京オリンピックまでこの傾向が続くと思います。日本語や英語を話せない観光客も多いです。私は中国語ができ、サービスのトレーニングも受けましたので、重要なスタッフとして働くことができると思います。最初はサービスを担当しますが、将来的には多くの中国人観光客に来てもらえるよう、マーケティングや企画の仕事もするかもしれません。いろんなことに挑戦することで成長できることが楽しみです。

就活成功のポイント

2013年4月に日本語学校に留学し、2014年からはホテルの専門学校に入学しました。

就職活動は5月末から始め、20社にエントリーシートを出して、12社の面接に行きました。8月にホテルから内定をもらうことができました。

就職活動で苦労したことは、自己分析です。最初のころの面接では、日本語で自分の経験をうまく伝えることができず、自己紹介もうまく言えずショックでした。そこで自己分析をきちんとして頑張ったことをよく考え、面接で聞かれた質問は次の面接でうまく話せるようにして準備しました。

会社の選考で落とされてもモチベーションを保つことも大事です。落とされることが続くと、自信がなくなります。気持ちが落ち込んだら、友達や先生、家族に相談して気持ちを吐き出し、「今日は今日まで、明日は新しい日になるから」と思うようにしました。気があわない面接官は絶対います。面接官との出会いは運命だと思い、うまくいかないときは気にしないようにしました。また、決めたことは後悔しないよう最後まで頑張ろうと考え、モチベーションを保ちました。

リュウカツのグループディスカッションや面接対策のセミナーで企業面接の受け方を学びました。また、希望していたホテルの最終面接が決まったときには模擬面接をしてもらいました。最後は自信持って自分の意見をしっかり伝えることで、内定をもらうことができました。

ホテルの仕事で大事なこと

ホテルの仕事ですので、もっと日本語を上手に話せるようになりたいですが、ネイティブではないので自分ができない部分は人にお願いすることでお客様に迷惑をかけないようにする判断も大事だと思います。

台湾の友達からも「日本に行ったら泊まりに行くよ」と言ってもらいました。来年の春から仕事を開始することが楽しみです。

D.L.さん

スタートが遅くても、全力でがんばりました

「今年の就職状況は良いから、まず就活をやってみて駄目だったら博士課程に進むことを検討してはどうか」というアドバイスを先生から頂き、就活を始めました。

他の人たちは既にスタートしていた時期で私は遅いスタートでしたので、企業の人事やOBと会ってどんな話をしたら良いか全然わかりませんでした。履歴書の書き方や、志望動機の伝え方も分かりませんでした。

エントリーした企業のうち工場見学や説明会に行ったのは8社、面接を受けたのは7社、最終面接まで進んだのは5社です。7月の1ヶ月間は、東京や大阪まで夜行バスで行き、カプセルホテルに泊まる日々が続き、とても忙しかったです。

入社する予定の企業は、自分が学んだ内容に合っていたので、どうしても入社したいと思いました。人事の担当者から企業の印象を聞かれたとき、「志望度を5つ★で表すとしたら、6つ★です」とアピールし、内定をもらうことができました。

就活成功のポイント

中国で一流大学受験に失敗したあと、日本で再チャレンジしようと考え、2008年4月に来日しました。最初の2年間は静岡で日本語を勉強し、2010年4月に九州工業大学機械知能工学科に入学しました。この学科では機械、電気、情報を学ぶことができましたので、就職においては良かったかもしれませんね。仕事で幅広い知識を応用することができると思います。

先に就活をしている友達からリュウカツのことを教えてもらいました。登録をすると、コンサルタントの曹さんから連絡があり企業の紹介と面接の練習をしてもらいました。それまで面接のことを何も知らなかったので、とても役立ちました。

就職活動の難しいことは主に3つあると思います。まず履歴書です。企業の担当者に良い印象を持ってもらうために、いろんな人にチェックしてもらい、きれいな文章を書く必要があります。私もたくさん失敗して、何十枚と書きました。

次に面接対策です。面接の練習をして、事実を伝えるだけでなくどういう風に自分をPRすることができるかを理解しました。また、ある企業の担当者からは、面接はビジネスと同じで、応募者は商品・販売者であり、面接官が消費者であるのだから、消費者の心をつかむためわかりやすく説明とPRをしなければならない、と教えてもらいました。このことが分かるようになって、履歴書もうまく書けるようになりました。

最後は、行きたい企業についての情報収集です。私は、中国語、日本語それぞれのホームページを見て、社員のインタビューなどで企業研究をしました。自分と企業がどの点でつながれるのか。それを志望動機にしていくことが大事です。

後輩の留学生に伝えたいこととしては、まずリュウカツに登録することです。他の有名な就活サイトにも登録しましたが、リュウカツのコンサルタントから留学生専用のサポートを受けられたことが、成功のポイントだったと思います。

そのほか、積極的に工場見学や説明会に行って、自分の価値を高められるチャンスを探すことと、できるだけ日本人学生や先生に相談してアドバイスをもらい新しい視点をつかむことです。

就活は、自分の価値を客観的に知ることで成長できた機会でした。入社する企業では、最初の3〜5年は研究開発をすることになると思います。そのあとは、セールスや技術生産など、いろんな部署を経験してみたいです。研究以外のことにも挑戦し、これからも成長したいです。